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アルミの特性と加工ポイント

そもそもアルミニウムって?

今回のトピックスであるアルミニウム(以下、アルミ)について、どんな材質なのかを考えていきます。一口にアルミと聞くと、アルミ缶や1円玉のイメージができると思います。ですがアルミは、種類によって加工方法から使用用途まで様々なものがあります。アルミは軽量かつ伝導性が高く、加工性にも優れている材質である一方で、強度が低いことや溶接加工は難しいことが特徴として挙げられます。以上のことから、検討案件に適した材質アルミ、加工方法を選択する必要となります。

アルミの特性と種類について

缶や硬貨だけではなく、多くのシーンで使用される材質のアルミについて、改めて特性をみていきましょう。

メリット デメリット
  • 軽量
  • 加工性が良い
  • 高い耐食性
  • 非磁性
  • 低温環境に強い
  • 光や熱反射性に優れる
  • 高い伝導性
  • 鉄やステンレスに比べると強度が劣る
  • 柔らかいため傷や凹みがつきやすい
  • 融点が低いため溶接時に熱によって溶けやすく、高い溶接技術が必要となる

 

 

代表的な特性としてはこのようなメリットとデメリットがあります。種類としてはデメリットを補うための合金アルミとなります。アルミのAから以下に番手として4桁の数字がついた呼称となり、代表的な2種類は【A1100】、【A5052】があります。当社の加工においても主要な2種であり、基本的には番手が上がると強度が増します。

ここで番手に簡単な使用シーンを紹介します。

A1100は99.5%以上の高純度アルミでA5052はマグネシウムを含有する中程度の強度がある材質となります。低い番手から1円玉や照明器具、調理器具、建材など多岐にわたって使用されます。

2000番台はジュラルミンと呼ばれ、ジュラルミンケースや昨今のキャンプブームではジュラルミンを使用した商品も多くあるので目にすることがあると呼称と思われます。7000番台は超々ジュラルミンと呼ばれ航空部品や自動車に使用されます。

加工のポイント!

アルミの特性上、加工は容易なので他の材質と比べて大きな癖はありません。ですが柔らかい材質が故に擦り傷や曲げ傷、曲げの品質を左右する反り戻しの際に発生する打痕には注意が必要です。バリ取りの際にもサンダーが深く入らないようにも留意することが挙げられます。

当社では、ファイバーレーザー加工機を導入しており精度の高い切断加工が可能です。

やはり特筆すべき加工工程は溶接といえます。電気伝導率が高いので溶け出すまでに時間は掛かりますが、先述にあるように融点が低いため溶け出すと一気に溶けて、部材が溶けだすこともあります。そのためTig溶接では溶加棒を使用し溶接を行います。加えて溶接による歪みが大きい材質でもあるため、高い精度を出すには熟練した溶接技術が必要です。

当社作業者も慎重に作業を進めております。

過去の加工事例紹介!

①薄板のトレー(板厚1.0㎜ W380㎜×L560㎜)

薄板で歪みも大きく出やすい加工事例となります。

>>研究施設向けゲージ受けトレーの加工事例はこちらから

② 異なる板厚の組み物(板厚2.0mmと3.0mmの組み物)

複雑な構造の板厚が異なる組み物の加工事例となります。

>>特殊車両用アルミ製缶板金加工品の加工事例はこちらから

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>>VA・VE提案事例はこちら

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