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精密板金加工とは?一般的な板金加工との違いについても解説!

精密板金加工とは?

精密板金加工とは、主に板厚が0.1㎜~3㎜程度の薄い板を使用し、公差が厳しい金属製品を加工する事を言います。BANKIN LABOを運営するトリパス株式会社では、自動車・半導体装置部品・電子機器・医療機器などの業界に向けて精密板金加工品を納品している実績があります。

 

精密板金加工と一般的な板金加工の違い

  • 材料面における違い

一般的な板金加工では、主に板厚が1㎜~7㎜以下を使用します。それに対して精密板金加工では、0.1㎜~3㎜程度の薄い板を使用します。また、使用する材質においても違いがあります。板金加工では主に、SS(鉄)・SPCC(ミガキ鋼板)・ボンデ鋼板・ステンレス・アルミ材を使用します。一方、精密板金加工では、上記の材質に加えて、SUS304バネ材・銅・真鍮・黄銅などの材料も使用します。SUS304バネ材では、一般的なSUS材よりもスプリングバックが大きく、曲げ加工において寸法や精度を出すことが難しくなります。また、銅や真鍮といった材質では、熱伝導性が高いためレーザー加工や溶接が難しく取扱いの難易度は高くなります。

  • 形状面における違い

一般的な板金加工では、金属板を切ったり、曲げたり、溶接したりして目的の形状に作り上げていきます。それに対して精密板金加工では、切ったり、曲げたり、溶接するだけでなくタップ加工、皿モミ、ザグリなどの穴あけ加工、バリ取り、面取り、カシメ、絞りなど様々な加工方法を行い、公差の厳しい製品を作り上げていきます。

  • コスト面における違い

精密板金加工では、汎用金型や治具を用いて加工を行うため、イニシャルコストを抑えることができます。そのため、ロット数が少ないような製品の場合であっても比較的低コストで製造することができます。

 

精密板金加工における加工事例の紹介

・研究開発用 銘板入れ

こちらは、研究開発の現場にて動物実験をする際に動物情報を管理するために使用する銘板入れを製造するにあたって精密板金加工を行った事例です。衛生面に重点をあてたため、SUS304にて製造しました。サイズはW65㎜×L110㎜です。板厚0.6㎜のSUS鋼板をレーザー加工機にて切断し、3面のコの字折り返しについてはベンダー加工機にて曲げ加工を行いました。
生産量は500個です。ご依頼後、2週間という短納期でしたが、図面製作から500個の製作・一括納入を行いました。従来は、お客様が商社を介して加工業者様に製作依頼をしてましたが、商社を介さない直接取引であり依頼から製作開始までのリードタイムが短縮され、短納期化が実現できました。

 

・食品工場向け 装置

こちらは食品工場で使用される装置を製作するにあたって精密板金加工を行った事例です。材質としてはSUS304-2Bを使用しています。外観重視の装置であるため、t2㎜のSUS板を傷なきように慎重に組立、溶接個所は歪みの発生が少ないYAGレーザーにて接合しています。また、外周並びにキリ穴も全て糸面取りし、保守時の安全性も確保しております。

 

精密板金加工を行う上でのポイント

上記でも述べたように曲げ加工において寸法や精度を出すことは難易度が高く、また、熱伝導性が高いためレーザー加工や溶接が難しく、精密板金加工には高い技術が必要とされています。そのため、精密板金加工を行う上でのポイントとしては、公差指定のある製品をどのように製作していくか、適切な設計や加工方法・溶接方法・溶接手順を選択・適用することが挙げられます。

 

精密板金加工なら当社にお任せください!

「BANKIN LABO」を運営する株式会社トリパスは、板金加工における精密板金加工~型鋼・アングル鋼の製缶加工まで幅広く対応が可能です。生産設備としては、トルンプ社のレーザー加工機、NCベンダー、自動バリ取り機、レーザー溶接システム、さらに立型マシニングセンタ、CNC旋盤など様々な加工機を取り揃えており精度の高い加工をすることができます。板金加工、架台・フレーム組立等、装置・機械に関する板金加工だけでなく、精密板金加工もお任せ下さい。

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