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製缶板金加工とは?板金加工との違いやコストダウン方法についてご紹介

製缶板金加工とは?

鉄やステンレスなどの金属板を切ったり、曲げたり、溶接したりして、目的の形状に作り上げる加工を板金加工といいます。また、溶接や機械加工を行い、建物の骨組みなどを立体的に作り出すことを製缶板金加工といいます。

製缶板金加工と板金加工の違い

製缶加工では、金属の厚板(7mm以上)、板金加工では薄板(7mm以下)を主に使用します。使用する板厚の違いが、製缶板金加工と板金加工の違いとして、一般的に挙げられます。

製缶板金加工のコストダウン方法

製缶板金加工のコストダウン方法については、下記のように、様々な方法が挙げられます。

・材料費におけるコストダウン

定尺の板から歩留まりが良くなるよう板取を考え、材料費を抑えることでコストダウンが実現します。

・工程数の削減によるコストダウン

製缶板金加工は、板金加工に比べて溶接が多用されるため、溶接個所の削減や溶接方法の変更によって、コストを下げることができます。そのため、当社では展開方法の変更、溶接箇所を両引きから片引きにするなどを行い、加工時間の短縮する工夫をしています。

・工法変更によるコストダウン

公差指示があり、通常は切削加工で行う製品でも、レーザー加工で指定の公差が出せる製品に関しては、レーザーで行うよう加工方法の変更を提案して、加工コストを抑えます。

製缶板金加工では、図面指定にある材質を指定通りに揃える・調達することが必要ですが、お客様の使用環境や用途に合わせて、最適な選定・提案を行うことも重視しています。

 

製缶板金加工の加工事例

・特殊車両製造現場向け作業台

自動車業界で使用される、作業台及び引き出しトレイを製作しました。W2500×D800×1500の大物製缶板金加工品で、材料にはSUS304 2Bを使用しています。
お客様からの作業台サイズや引き出し数などのご要望をもとに、弊社で設計・加工し、導入頂きました。作業台は、清掃の際に移動できるように、ロック式キャスターを搭載しています。

SUS鋼板をレーザーで切断し、仕上がり品質を上げるため、スパッタが発生しにくいTig溶接機によって溶接しました。
細かい溶接個所については、熟練作業者によるハンド溶接で対応し、溶接機と組み合わせて最適工数で対応しました。部品製作だけでなく、スライドレールなどの仕入れ品を含めて組み立てた後、出荷・納品した事例です。

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・特殊車両用フェンダー

特殊車両に搭載される、フェンダーを製造しました。サイズは、L1250xW800で、材料には、板厚1.6mmのSEHCを使用した製缶板金加工品です。
美観を重視される部品であり、加えてフェンダーという性質上、歪みが許されませんでした。

半自動溶接にて溶接後、歪み取りを行いました。当フェンダーの塗装は①脱脂 ②下塗り ③プラサフ×3回 ④下処理 ⑤黒塗装 ⑥ピンク塗装 ⑦赤塗装×2回 ⑧研磨処理 の12工程を通り完了しています。

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・建築設備用換気BOX

建築設備工事で使用される、地中熱換気システムの給気ユニットを製造しました。当社で設計し、製造、納品まで一貫対応しました。当事例の地中熱換気システムは、商業施設用として使用され、地熱を利用して換気を行う省エネシステムです。全4台の製造・納品を行いました。

給気ユニットのサイズは、L1600×W1200×H1800です。筐体であり、歪みによる隙間の発生への懸念と多数の溶接工程の発生によるコスト増加を懸念し、溶接を少なくできるリベット構造で設計しました。

材料には、板厚2.3mmのエコガル材を使用し、レーザーで各フレームを切断後、ベンダー加工機にて曲げ加工を行いました。歪みが出ないように、Tig溶接にて最小限の箇所を溶接しました。

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・特殊車両用アルミ製BOX

特殊車両に搭載される、装備品を入れるため、サイズL1400×W600×H380のアルミ製BOXを製造しました。

t3.0のAL縞鋼板をレーザーにて切断した後、縞目の高さを考慮した皿もみを行い、ベンダーで曲げ加工を行いました。
溶接個所・距離を最短にするべく、従来とは展開方法を変更し、Tigにて全溶接することで70%の作業工数削減を実現しました。
蝶番の組付けなど、組立工程も一貫して行い、歪み等のない高品質な製品として納品しました。

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・ダストボックス TPシリーズ

ホームセンターで販売される、ダストボックス TPシリーズを製造・販売しています。当社オリジナル製品で、開発~製造まで一貫して行いました。
エコガル材(t1.2)を使用した溶接レスの商品で、溶融亜鉛メッキよりも3倍の防錆性を持ち、屋外での耐久性に優れています。扉をA5052とすることで、軽量化し、開閉を容易にしました。

レーザー・タレパン複合機にて面材を切断し、ベンダーで曲げて成型しました。その後、リベット・ボルトで組立てと梱包を行い、納品しています。

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製缶板金加工依頼時の注意点と依頼先選定のポイント

製缶板金加工では、図面に記された製品の形状や設計者の意図をくみ取ることに加え、強度・寸法精度(公差)、コストなどを考慮しながら展開を考えます。
工場の保有する機械設備によって加工方法や展開方法が変わりますので、職人の技量によって製品のクオリティやコスト面に大きく差が出てきます。
そのため、依頼先には幅広い加工実績があり、加工技術の高い会社を選定することが重要です。

 

製缶板金加工のことなら、「BANKIN LABO」にお任せ!

「BANKIN LABO」を運営する株式会社トリパスは、板金加工における精密板金加工~型鋼・アングル鋼の製缶加工まで、幅広く対応が可能です。
生産設備としては、トルンプ社のレーザー加工機、NCベンダー、レーザー溶接システム、さらに立型マシニングセンタ、CNC旋盤など様々な加工機を取り揃え、精度の高い加工が可能です。板金加工、架台・フレーム組立等、装置・機械に関する板金加工は、すべてお任せください!

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